江戸の歴史と文化を今に伝える江戸小紋

江戸小紋は、日本の伝統的な染物で、日本らしい繊細で高度な染色技術がたくさん盛り込まれています。

東京染小紋とも呼ばれる江戸小紋は、室町時代主に武具や鎧などに家紋が染められた事が誕生のルーツです。そして江戸時代になると、武具や鎧は男子の正装である裃に代わります。

江戸時代に度々出された贅沢禁止令は、この江戸小紋の豪華な柄も例外ではなく取り締まりの対象となりました。

そこで考えられたのが遠めに見れば無地に見えるほど細かい模様にする事でした。高度な染色技術により発達した江戸小紋の特徴の細かな模様は、江戸の当時に発令された贅沢禁止令がきっかけとなりました。当時は格式が高い武士ほど細かい柄を纏っていたそうです。

江戸中期になると、「粋」で流行に敏感だった江戸っ子にも江戸小紋が人気となり、庶民にまで広まっていきました。例えば動物や植物、縁起の良い柄など様々なパターンが生まれたのもこの時期です。

当店だけにしか存在しない「おもちゃづくし」の模様もこの流れを汲んで生まれたと考えられています。

おもちゃづくし

店舗概要

当店は、嘉永3年(西暦1850年)に初代・小池屋久兵衛が上野池之端に店を開いた事がはじまりです。

嘉永6年には浦賀沖にアメリカの東インド艦隊ペリー提督が来航した頃の時代です。

当時の池之端は、江戸の郊外として文化墨客、粋人に好まれた場所で、宗家藤間流をはじめ舞踊界、歌舞伎界の方々に愛されて来ました。

大正時代に撮影されたと思われる小池屋の外観

江戸時代の小紋唐桟など複製、袴地の自家製品は上記各界の方々より高い評価をいただいております。

現在の小池屋(1階エントランス)
伝統の暖簾(のれん)

ご挨拶

小池屋のホームページに、ようこそお越しくださいました。

当店には、西陣上代縞御召、両面使いができる博多帯、米沢織等、さまざまな縞の反物を豊富に揃えております。

遠目に見ると無地に見える細かい縞、レトロな色使いが楽しい太い縞など、見た目も楽しめる江戸小紋の魅力を当店でお楽しみください。

6代目 店主

二谷 仁吾 (jingo nitani)

所属団体 きもの呉盟会

協賛 子育て応援とうきょうパスポート

ブログ